【投稿】リアシート移動
投稿者:バルタンM1996A1さん

なんちゃってリアシート移動(H56A用)Ver1,2

私がやったリアシート移動の説明です。

その前に、これを見て同様の作業を行われても
トラブル等に関しては、当方は一切責任を負いかねますので
作業は各自の判断、責任にて行ってください。

なお、私はリアシートを出来るだけ低くしたかったので、床に穴を開けました。
(下の写真、一番下の左の写真中の赤円内)

一番左上の写真中の赤の園内が元々のネジ穴とシート固定部品のある場所です。
各写真の矢印部分がオリジナルのネジ穴で、全てオリジナル通り使用します。

まずは写真から。

ここからは下の写真を参考にして下さい。

1. カーゴボックスとシートを取り外します。
  座席部分は前方を上に持ち上げれば簡単に外れます。
  背もたれの部分は、M8のボルト6本で車体に固定されています。
  カーゴボックスはネジ5本でこれも車体に固定されています。

2. 座席を止めていた、樹脂製の固定具を取り外します。
  爪で車体に引っ掛けてあるだけなので、左右から押しながら引き抜きます。

3. 取り外した背もたれの脚にホームセンター等で売っているスチール棚用の
  長さの合うL型の支柱金具を取り付けます。(写真参考の事。)

  私はM6の頭の薄いボルトを使用しましたが、
  背もたれの脚の金具部分は結構穴が大きいので、取り付けは、
  径の大きな厚手のワッシャーが必要です。(写真では、まだ入っていません。)
  センターの部分には、下の画像の左下の様な金具を使用します。
  移動する長さに合わせボルト用の穴をあけ直します。

4. 座席部分の固定具が入る穴を後ろに下げる分だけずらし、
  同様の穴を開けます。(写真右下参照)
  (注;これがずれると後が大変。)
  防振ゴムが塗ってあるので、必要な部分だけ削り取ります。
  位置が決まったら、釘等でケガキ線を入れ、内側をハンドドリル等で肉抜きして、
  ヤスリで仕上げていきます。
  この穴の幅で座席の固定具合が決まります。
  幅が狭いと固定具が広がりにくく押さえ付けられるのでかなりガッチリと
  固定出来ますが逆に取れなくなってしまうので程々に。

  ここに固定具が入りますが、そのままだと位置が低すぎまた斜めなので、
  10ミリ〜15ミリ程度下駄を履かせ水平にします。
  座席の構造が床の段の角に引っ掛ける様に、前部が高くなっている為
  どうしてもそのままでは高さが合いません。
  色々と合いそうな金具を探しましたが、見当たらなかったので金属板より加工しました。
  1ミリ程度の板厚の金属板に、固定具の入る穴を開けターンナットで固定して
  下駄を履かせてあります。高さは前方が16ミリ、後方が8ミリにしてあります。

  注:ターンナット
http://www.ifwakai.com/turn.htm

5. 金具を取り付けた背もたれ、座席を仮置きし固定部分の穴を合わせます。

  この際、L型部材のネジ穴の位置を現物確認しながら位置を合わせ、
  オリジナルのボルト位置のボルト部分をM8のボルトが入る様に加工します。
  (スチール棚に使用されているボルトは大抵M6です。)
  後ろに移動させる距離は、役140ミリ程度です。

6. 位置が決まったら、各部を固定。
  床面にプレスのリブがありますので干渉しないように、シートと金具の下にも厚みのあるワッシャー等で
  少し浮かせて取り付けると良いと思います。
  (写真では、まだやってませんが、現在はワッシャーをかませてあります。)

シートの移動はここまでです。

それから、シート背もたれの中央部分の取り付け位置は、車体構造上
どうしても、浮き上がりますのでご注意を。(画像左下参照)

次はカーゴボックスの加工。

シートが移動した分だけ、切り詰めるだけなんですが、
そのまま単純に切ってしまうと、後が大変です。

まず、カーゴボックス裏の布?を剥がし、
カーゴボックス裏の補強のリブを目安に、ケガキ線を入れ
それと平行にシートをずらした分だけ並行にケガキ線を入れ
慎重に切り落としていきます。

後はすり合わせをしながら、接着します。

ジャッキの取り出し口に関しては幅一杯まで取り出し口を広げる必要があります。
写真は、ただ切り詰めただけの状態です。

カーゴボックスの蓋は現物合わせで加工してください。
プラ製の位置合わせ用の爪は固定しているリベットをドリルで抜いて、 ビスで固定します。 ただし、シートを前に倒した場合、車体の構造上段差が出来ます(下写真参照)のでツライチにしたい方は、
蓋自体の厚みを増す必要があります。

いっそのこと、カーゴボックス自体を取っちゃっても良いかもしれませんね。

ジャッキを取り出す為に、取り出し口を奥行き一杯に広げ
ジャッキの頭が引っかかる部分を切り欠いて、取り出し口の蓋も切り詰め接着します。

画像ではまだパーティングラインを綺麗にしていませんが
この方が、分かり易いと思います。

なを、接着の補助として、裏面には引っ張り強度のあるテープ等で補強してあります。

後はパーティングラインを修正して塗装すれば完成です。

しかし、狭いですねぇ。(;^_^A アセアセ・・・

なお、シート移動に使用する部材に関しては、安全の為、出来るだけ強度のあるものを選び使用して下さい。

又、車体への穴あけネジ止めは構造材自体が薄いので力のかかる部分は特に、
行うだけ無駄です。(苦笑。σ(▼▼;)スデニヤッタ)

ちなみに、車体への穴あけをしたくない方は、 長いL型材をコの字に組んで、シート固定具を取り付ける金具を製作。
L型材に組み付ければ同様にシート移動出来ます。この場合4cm近くシート前方が持ち上がると思います。
(注;ロの字には背もたれ基部の位置関係から、溶接しないかぎり無理。)

それから作業で車体に穴を空ける方法を取った場合、
床下の車体パーツの位置確認を行って、十分注意して下さい!!
燃料タンクや配線を傷つけたり穴を空けたら洒落では済みません。

電ドル等で、エイヤッ!っとやると大変な事になりかねないので、
ハンドドリルで慎重にやるのがベストだと思います。

これで、シートはフルフラットになりますが、前席の位置が低いので完全には高さが合いません。
高さの合う、抱き枕やエアクッション等を入れれば快適になると思います。

もう一つ、リアシートに人を乗せた場合、殆んどカーゴスペースが無くなりますので
ルーフボックスやキャリアが必要になるかと思います。
それらを踏まえた上で作業を行うかどうか十分検討して下さい。

ちなみに材料費等は\5,000未満。でも手間とリスクは相当にかかります。(;^_^A アセアセ・・・

それから、移動後はこんな感じになります。
前席を一杯に前にずらしヘッドレストは、取らないとフルフラットになりませんので
そのようにしてあります。(ヘッドレストは、取って、下の隙間に置いてあります。)

まず、シートを倒してリア側から見ると。

横から見ると。

同様にシートを上げると。

大体座席の前のカーペットの色が違う分だけ移動してます。

それから、別の話ですが車体の床に穴を空けると、下取りに出すような場合、かな〜り 査定額が低くなると思います。
私は売る気などさらさら無く、交換部品がある限り乗り続けるつもりなので良いのですが、その辺りも御考慮して下さいね。


こんさコメント
パジェロミニの後部座席は非常に狭いので、これで後ろも快適ですね。
自分的には滅多に後部座席には人を乗せないので、リアシート取っ払ってしまった方が手っ取り早いです。
あっ、でも車検が・・・