USB電源コントローラの製作

パソコンの電源に連動して周辺機器の電源もオン・オフさせたいが、連動コンセントがついていない機種も多い。

PCの電源のオン・オフを消費電流で判断し、周辺機器の電源を連動させるものが市販されており筆者も1台所有している。とても便利だが少々高価(8,000円程度)である。また、モニタのみUPS※1を通さず、しかもPCの電源に連動させたいという欲張りには対応できない。

そこでUSB※2を利用して連動コンセントを製作してみた。

外観は最近流行のスケルトンタイプとなっている。
10枚組のMDが入っていたケースを使用した。

原理はとても簡単でパソコンのUSBポートから電源を取り出しリレーを動かしているだけです。

パソコンの電源を切ればUSBにも電気が行かなくなるので当然リレーもオフになるという訳だ。

左図の様にとても簡単な回路である。

USBケーブルは市販のUSB延長ケーブルを使用。

リレーは手持ちのものを使用したが、秋葉原などの電子部品店で数百円で購入できる。USBの電源は5Vなので5Vで動作するものを選ぶ。接点の容量は、3Aのものを使用したが、もっと大き目のほうが安心だろう。

USBケーブルを途中で切断、シールドの中に4本の線があるが、そのうちの太い2本(・黒)をリレーに接続。残り2本の細い線(・白)は使用しないのでビニールテープなどで絶縁しましょう。

部品がそろったらケースに組み込み配線しましょう。

完成したらUSBポート・コンセント・周辺機器に接続しPCの電源を入れます。リレーからカチッと音がして接続した周辺機器に電源が供給されればOKです。PCの電源を切れば周辺機器も一緒に切れるはずです。

以前、同様の原理でUSBではなくPC内部から電源を取り出しリレーを動作させるタイプのものも製作しました。しかし、USBタイプの方が1.製作が簡単 2.ノートPCでも使える 3.接続のためにPC内部をいじる必要が無い・・・などの理由からUSBバージョンを紹介させていただきました。(USBが無いPCの場合は内部から電源を取り出すか市販品を使う事になりますが)


※1 UPS:別名は「無停電電源装置」。停電やブレーカ落ちなどのときに自動的にバッテリー電源に切り替わりPCの電源を保護する装置。所有している機種では容量が少なくモニタの電源まで補いきれないのでPC本体のみで使用している。
※2 USB:PCに周辺機器を接続するための規格の一種。最近のPCにはたいてい付いている。USBポートに5Vの電源が供給されている事が、今回のアイデアの引き金となった。


注意事項

・外部から電源を供給するタイプのUSBハブを使用している場合、周辺機器の電源がONのままになってしまうかも知れません(USBハブの電源に連動)。その場合はPCに直結するか、電源不要のUSBハブを使用してください。
・作品を製作し使用した結果、万一機器の故障・データの消失・人身的損害を被ったとしても、作者は責任を負えません。各自の責任で製作してください。
・本作品は作者独自のアイデアによるものですが、同様のアイデア(もし有る場合)の権利を侵害するものではありません。